チラシ・ポスターの写真は…

第47回定期演奏会のチラシ・ポスター、
ご覧いただきましたでしょうか。
爽やかな緑をバックに写っているのは、

『ベートーヴェンの像』

ウィーンのハイリゲンシュタットという地に
この像はあります。
この写真が撮影されたのは2011年夏。
撮影者は、足立シティオーケストラの団員です。

32歳の時、進行する難聴への苦悩、芸術家としての使命、世間の人々に愛されたいとの思いを綴った「遺書」をベートーヴェンが記した地として
ハリゲンシュタットは有名な地です。
この遺書を書いたのち、ベートーヴェンは
『運命』を含む傑作を次々と書き上げていきます。

ウィーンの中心部から地下鉄で少し行った郊外。
森の入口となっていてベートーヴェンが交響曲『田園』の構想を練ったという森の小道に小さな広場があり、そこに、この写真にある像が立っています。

「苦悩も諦めも開き直りも全部感じた」と
実際にこの地を訪れた団員は語っています。
苦悩、諦め、開き直り、そして希望が詰まって
結晶化した『運命』
傑作を書き続けていた時にも
度々この地を訪れていたベートーヴェン。
この像なような佇まいで『運命』を
生みだしていたのかもしれませんね。
  • Commented by sakai-vn on 2012-01- 9(Mon)